市場トレンドに即応できる製品供給体制の実現
- クライアント
グローバル市場で高いブランド力を有する大手機械製造業
背景・課題
同社は高いブランド力を背景に新たな製品カテゴリへの参入を続け、世界各国で各カテゴリ内における一定のポジションを獲得していました。ところが、近年のユーザーニーズの目まぐるしい変化や海外からの新たな競合の参入による競争激化により、販売数が徐々に落ち込んでしまい、市場シェア確保・拡大が急務となっていました。
シェア拡大のポイントは、ユーザーニーズの変化を競合よりも早く認知し、設計から生産、そして販売までの一貫した連携体制を構築した上での製品供給と位置づけたものの、予実管理精度の低さに起因した余剰在庫の削減やグローバルでのPSI (Production – Sales – Inventory)バランスのコントロール、更にオペレーションコストの抑制といった課題も抱えており、関係する部署・部門が多岐に渡るため、解決の糸口がなかなか見出せない状況でした。
スカイライトのサービスと成果
- スカイライトは、多岐に渡る関係各部門のすべてに対してインタビューを行うとともに、生産・販売・在庫の計画値・実績値を徹底的に洗い出して現状を正確に分析しました。そのうえで各部門間が連携すべき必要な情報を定義し、経営層を交えて部門間の連携方針の策定を支援しました。
この過程において、現状を子細に把握できたからこそ、オペレーションコストを増加させる原因を見出し、部門を跨る全社的な課題だけでなく、各部門単体で解決すべき課題についても可視化出来ました。 - 策定された連携方針をビジネスシナリオに応じてパターン導出し、各部門および経営層が需給情報をタイムリーに共有する仕組みを構築しました。需要変動のきっかけを早期に関係者間で共有することでフレキシブルかつスピーディな製品供給コントロールを実現し、競合他社に一歩先んじた打ち手の実行が可能となりました。
- 設計・調達プロセスの見直しからサプライヤとのシームレスな情報連携をWeb-EDIで実現しました。社内のみならず、サプライヤを巻き込んだ迅速な調達・生産コントロールが可能になり、情報共有の仕組みとの相乗効果によって、予実精度の向上・余剰在庫の圧縮・各業務部門の情報取得時間の短縮が実現され、事業全体の収益管理体制が強化されました。