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SKLT08

ワンポイントアドバイス:顧客に満足を与えるポイントは何か?
顧客とは誰か?の次には、「顧客に満足を与えるポイントは何か?」を考えて見ましょう。

実際のところは、どんな満足を与えるか?を意識するのと、顧客は誰か?を意識するのは、どちらが先とはいえないと思います。アイデアを煮詰めていく過程で、いったりきたりしながら、ブラッシュアップしていくものかな、と。

ということで、今回のお題は「顧客に満足を与えるポイントは何か?」です。

2つの観点があるかと思います。
1.満たされていないニーズを捕まえる(以下、『満たされない』)
2.いまより良い方法でニーズを満たす(以下、『よりよい方法』)

『満たされない』の方が、『よりよい方法』より革新的な、イノベーティブな感じがしませんか。すごくドラスティックなアイデアなんじゃないか、と。

でも、意外にこれらは視点の違いだけだったりします。
いくつか例をあげながら見てみましょう。

QB Houseってありますよね。10分1000円で髪の毛を切ってくれるお店です。
これは、理容室や美容室で待たされるとか、なんだかんだで半日ぐらいかかってしまうとか、という不満を持っている人たちの「もっと気軽に早く安く髪の毛を切って欲しい」という『満たされない』ニーズに訴求したということができます。
しかし、その一方で、「髪の毛を切る」という商売ははるかむかしからあるわけですから、その商売を『よりよい方法』で展開したという言い方もできるでしょう。
むしろ、何を「よい」とするかを研ぎ澄ました感じですね。

このことは、『満たされない』ということでどんなに革新的だと思っていても、少し視点を広くもつと、それは『よりよい方法』と解釈することも可能になる、ということを意味していると思います。
つまり、どんなに革新的なアイデアにも「競合」が存在しうるということです。

次に、OvertureやGoogleの検索連動型広告を例にとってみます。
そもそも検索自体が「自分の欲しいと思う情報を手に入れる」という『満たされない』状態に応じたものです。その検索にキーワードを軸にして広告を提供するという形で、『満たされない』状態を満足させたのが、検索連動型広告といえます。
検索連動型広告は、その驚異的な市場規模の伸びからも非常に革新的と言ってよいんじゃないかと思います。

しかし、それも見方によっては『よりよい方法』です。
そもそも「広告」は、商品やサービスを顧客に提供したい提供者が顧客に対してアプローチする手段です。一方で、消費者にとっても、広告は自分が享受したい商品やサービスを選ぶための情報源という役割があります。
従来の広告は、前者が強調され、消費者が選ぶという観点が採りづらい構造にありました。つまり、メディアが選択した広告を消費者に浴びせかけるといういわゆるマス広告だったためです。
そうした従来の広告に対し(消費者にとって)『よりよい方法』を提供したのが検索連動型広告ということができるかと思います。

では、その考え方です。
『満たされない』から考えるのか、『よりよい方法』から考えるのか。

おそらく、どちらでも良いのだと思います。ただ、大切なのは、両方の視点から自分のアイデアを眺めてみることです。
どんなに、『満たされない』に対応したものすごく革新的なアイデアだ!と自分(たち)で考えていても、視点を変えてみると、従来の何かの『よりよい方法』になっているのでないか。この見方は忘れない方が良いと思います。

比較対象が明確になることで、さらに自分のアイデアの良さが見えてくるかもしれませんね。