今日のお題は「顧客とは誰か?」です。
さて、あなたはすばらしいビジネスのアイデアを持っているとします。
あなたの考えているビジネスの顧客は誰でしょうか?
そんなこと最初に考えたよ、と言わず、あらためて、考えてみてください。
すぐ思いつくのは、「お金を払う人」だと思います。
ラーメン屋の顧客は、ラーメンを食べてお金を払う人ですよね。
では、例えば、幼児向けのおもちゃの顧客は誰でしょうか。
「お金を払う人」は、通常、親ですね。あるいは、おじいさんやおばあさんの場合もあるかもしれません。めったに、幼児自身であることはないでしょう。
でも、幼児を満足させなければ、買おうと思ってもらえません。あるいは、買っても満足しなければ評判は落ちますから、長い目では、売れません。とはいえ、最終的な意思決定は親ですね。だから、同時に親を満足させなければ、買ってもらえません。
次に、テレビの幼児向けの教育番組の顧客は誰でしょうか。
NHK以外の地上波のテレビ局は広告で成り立っています。なので、「お金を払う人」は広告主です。広告主を満足させる内容の番組を作れば良いかというとそんなことはありません。広告主が欲しいのは、CMを見る人ですから、CMを見る人を満足させなければなりません。
さて、幼児番組のチャンネル権は、通常、親にあります。とすると、番組を見たがってもらうために幼児を満足させ、その満足を良しとする親を同時に満足させなければならない。
ややこしくなってきましたね。
この場合、幼児番組は、番組を通して幼児たちの満足に対する親の満足を仕入れて、広告主に売っている、と言えるかと思います。
ちなみに、NHKの教育番組は長続きしますが、民放はしないようです。これは、おそらくこの辺の利害関係者の複雑さにあるんじゃないかと思うんですが、どうでしょうか。
同じような例は他にもあります。
ミクシィを考えてみましょう。ミクシィの顧客は誰ですか?
「お金を払う人」は、広告主とmixiプレミアムのユーザですね。
mixiプレミアムは、サービスを受ける人とお金を払う人が同じです。
広告主は違いますね。
たくさんのユーザがたくさん関係を作り、たくさん滞在してもらう、あるいは、たくさんページを閲覧してもらうことが結果的に広告主を満足させます。
仮に、ミクシィが、ユーザの満足を二の次にして、広告主を満足する手段を次々と講じていったらどうなるでしょうか?
確かに「お金を払う人」は広告主ですが、「お金を払う人」を満足させるだけでは成り立たないビジネスもあります。
ここまで読んでくれた方に、もう一度、聞きたいと思います。
あなたの考えているビジネスの顧客は誰でしょうか?
きっと、起業チャレンジに応募してもらって、わたしに会ったら、また同じことを聞かれると思いますよ。